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レバノンがディフォルト、次は韓国へドミノ連鎖か。

 今週7日にレバノンが返済期限を迎える12億ドルの外貨建て国債が返済できないと発表しました。これでレバノンは初めてのディフォルト(債務不履行)となります。

今世界中では新型コロナウイルスをはじめ様々な問題が多発しており、今回のレバノンのように、これから他国においても国のディフォルトが発生する可能性が高くなります。  

次に最も危険な水域にきているのは韓国ではないでしょうか。

 

レバノンは今どのような状況?-

 

 レバノンは長年の財政不安や汚職の横行等を解消できず、更にはシリアからの難民が大量に流入していることもあり財政危機が続いていた。経済低迷が続き外貨準備高が激減し債務残高はGDPの170%に達している。

 昨年10月には政府が通信アプリへの課税案を発表したが、市民の抗議デモを受けて撤回。その後、国際送金や米ドル預金引き出し制限等を行った結果、自国通貨レバノンポンドの急落を招いた。再編していくうえで国民の痛みを伴う政策や緊縮策も必要となるため、今後、反政府デモが増えて治安部隊との衝突もでてくるでしょう。

 

 

-次は韓国のディフォルトか―

 

 今週週明けの為替相場で、ついに韓国ウオンの為替レートが米ドルに対し1200ウオンを超える展開となっています。先週末までは何とか踏ん張っていたようですが、今週末くらいまでの相場をみる必要があると思います。一般的に韓国ウオン対米ドル相場は1200ウオンがデッドラインとされているので更なるウオン安が進めば、確実にディフォルトとなるでしょう。

 韓国経済の問題点としては、中国への依存度が高いために2019年(実際は2018年)からの中国経済の減速の影響を受けており、更に今年初めからの新型コロナウイルスの問題で、中国経済がストップしていることがあります。

 

 中国2月の製造業PMIは35.7という低水準

 

 GDPに締める輸出の割合が70%と高いため、輸出相手国の状況にも経済が左右されやすいこともあります。現在は新型コロナウイルスの影響で、世界100カ国が韓国人の渡航を制限しており、これも大きく影響してきます。

 

 本題から話は逸れますが、9日より日本政府が韓国中国から日本への渡航制限を発表しました。それに対し韓国の外務大臣の康京和が日本大使を呼びだし、上から目線で抗議していました。このような韓国政府の言動は今に始まったことではないのですが、なぜこのような思考になるのか全く理解ができません。上述のように今韓国は100カ国から渡航制限を受けているのに、日本にだけ抗議をする。抗議するなら中国やアメリカにもしてみろ、と言いたいです。また、感染拡大している国からの渡航を制限するのは当たり前のこと。これを政治的に利用しようとする幼稚さには呆れるばかりです。

 

 現在、韓国は日本やアメリカとのスワップ協定もないはずですが、どのようにしてこの危機を乗り越えようとしているのでしょうか。外務大臣に限らず、大統領自体に問題があるので、これを回避する力はないでしょう。今まで韓国は98年のアジア通貨危機IMFの救済を受け、08年のリーマンショックでも財政破綻しましたが、今回はリーマンショック以上の危機になる可能性もあります。

 

 反日政策”という意味のないことをいつまでもやっていないで、いい加減に本質に気がついてもらいたいものです。