レアな国際情報Tomo通信

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今、何故世界の若者は社会主義を指示するのか。

 アメリカの若者の間では社会主義を称賛する人達が増えており、また、ヨーロッパにおいてもドイツをはじめ、この社会主義を支持する層が増えている。この背景には今の民主主義に対する人々の不満や不信が増大してきているのが原因であるが、今後世界はどの方向に進んでいくのでしょうか。

 

-なぜアメリカで社会主義が注目されているのかー

 

 年アメリカは大統領選を控えているが、最近トランプ大統領の演説で、「は決して社会主義の国にはならない」と言っていた。今までの常識であれば当たり前のことのように思えるが、何故トランプ大統領はそのようなことを言ったのか。その背景には今のアメリカの若者達の間で“社会主義”を称賛する声が大きくなっているからです。

 社会主義を簡単に言えば、「社会主義は個人的な自由経済や資本主義の弊害に反対し、より平等で公正な社会を目指す思想であり体制である」であり、要するに全ての人々が“公平”であるということです。

 現代においては資本主義の中で“格差”が益々広がり、公平公正ではないという考えが若者を中心に広がっています。アメリカの富の大半を上位1%が占めている今、当然の現象なのでしょう。最近の世論調査では“社会主義に好意的”と答えた若者が51%にものぼっています。

 

 

-これから更に世界に広がる社会主義思想-

 

 アメリカだけでなく、ヨーロッパ諸国にも若者を中心に社会主義が広がっています。

ドイツでは旧東ドイツの人々が、未だに旧西ドイツ人との格差や労働差別等を訴えています。ベルリンの壁崩壊から30年以上経過しましたが、ドイツでは未だに問題を抱えています。また、現在の若い世代は、昔の社会主義国の歴史を知らない人も多く、社会主義は平等公正という主義はあれど、“人民には自由がない”ということの本質を理解していないのではないでしょうか。

 

 今、世界の超富裕層26人の総資産は、世界総人口の半分の総資産と同額を保有していると言われています。いくら資本主義が自由だからといっても、あまりにも格差が酷過ぎる時代になっています。よくメディアの報道でアメリカのGAFAは殆ど税金を払っていない事実があります。アメリカのみならず、日本でも何年か前に、トヨタが5年間法人税を払っていなかったとか、最近でもソフトバンクが問題になっていました。

 

 このようなことが増えれば、自ずと世界中で社会主義思想が復活してくることは予測されます。

 

-今後向かうべき方向性は―

 

 今のままの資本主義が変わらなければ、いずれ各国の資本主義は崩壊していくでしょう。ごく一部の金持ちだけが更に多くの資産を保有し、また、政治家は人民の意志や希望に沿わない政治家自身の利権ばかりを追いかけている。これでは単純に考えても長続きはしないでしょう。

 

 今や世界は、格差や紛争、戦争、疫病、環境破壊・・・・等、様々な問題を抱えています。それは全て一部の特権階級の“欲”から発生していることが多いのではないでしょうか。

 

そろそろ新しい今の時代に即した主義のもとに改革していかなければ、人類が平和で幸福になる時代は来ないでしょう。