レアな国際情報Tomo通信

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20世紀に発生したパンデミック感染症とは。

 20世紀に入ってから様々な感染症が流行しています。最近では昨年から流行している新型コロナウイルスは未だ終息してなくて感染者数が益々増えていますが、今回も含め、今まで発生した感染症の中で発生原因が不明でワクチンや治療薬ができていなものは多いです。専門的なことはわかりませんが、なぜ発生してから何年も経過しているのに、発生原因すらもわからないのでしょうか。将来的にはまた新たな感染症がでてくる可能性もあると思いますが、これらは全て自然発生なのでしょか?

 

スペイン風邪

1918年から1919年にかけて全世界的に大流行したインフルエンザで、CDC(アメリカ疾病予防センター)によるパンデミック重度指数では最上位のカテゴリー5に分類された。

 感染者数は5億人、死者は5000万人から1億人ともいわれている。実際の感染源は不明であるが、家畜から特別変異で発生した後に、豚のウイルスと交配して新種のウイルスとなり人間に感染したという説がある。また、発生源はアメリカで、アメリカ陸軍の細菌兵器だったという説もある。この当時は第一次世界大戦であったが、その後ヨーロッパに拡散して感染者が増大したために大戦が早く終結したともいわれている。

 

アジア風邪

 1956年に中国南西部で発生して、翌年1957年から世界的に流行した。CDCによるパンデミック重度指数ではカテゴリー2に分類された。この当時は抗生物質も普及していたので、死者はスペイン風邪よりかなり少なかったが、それでも世界で200万人以上が死亡し、日本でも300万人が感染、5700人が死者が出た。

 

香港風邪

 1968年から1970年に発生したA型インフルエンザで、最初は香港で爆発的に感染拡大し、数週間で50万人が感染した。その後オセアニア、東南アジア、アメリカにも拡大しピークを迎え全世界で100万人が死亡、CDCによるパンデミック重度指数ではカテゴリー2に分類された。上記、1957年に発生したアジア風邪から変異した新型ウイルスで、今でも香港A型として流行を繰り返している。

 インフルエンザにはA型、B 型、C型の3種類があるが、A型が突然変異しやすく感染力が強い。

 

 SARS重症急性呼吸器症候群

 2002年に中国南部の広東省が起源で、その後インド、東南アジア、カナダを中心に感染が拡大した。発生源はコウモリ、ハクビシン、タヌキ、ネズミなどが媒介する可能性もいわれていますが未だに結論はでていません。全世界での感染者数は8,098人、死亡者数は774人で2003年に一応終息していますが、今後再発生する可能性は否定できず、未だにSARS予防のワクチンもありません。

 

 

豚インフルエンザ

 2009年春から2010年春にかけて流行した豚経由インフルエンザ。発生源はメキシコで豚の間で流行していたインフルエンザが人間に感染し、それが新型ウイルスとして拡散して、わずか9週間で世界中に感染拡大した。収束当時は死亡者が1万8500人と報告されていたが、その後、実際の死亡者は25万人以上だったと発表されている。

 

MERS(中東呼吸器症候群)

2012年アラビアで初めて患者が報告されて以降、サウジアラビア、ヨルダン、カタール等中東や、フランス、ドイツ、イギリス、イタリアなどヨーロッパにも広がった。2015年には韓国や中国にも拡大し、2019年11月までに感染者は2494人、死亡者は858人にのぼった。起源はヒトコブラクダとか他の動物と考えられていますが、動物との接触歴がない患者もいるので、正確な感染源は分かっていません。

 

 エボラ出血熱

 2014年にアフリカ中央部、アフリカ西部等で発生。発生源はコウモリ、チンパンジー、ゴリラでそれらの動物に接触することで人間にうつり発症すると考えられている。

 エボラ出血熱の致死率は平均して50%前後で、完全に対処できる治療法は今でもありません。昨年のニュースでは、アメリカの国立アレルギー感染症研究所とWHOが協力し、4種類の新薬試験が始まっており、このうち2薬は90%の生存率が示されているとのことです。

 エボラ出血熱は、感染地区がある程度限られているため世界的なパンデミックにはなっていないが発症後の死亡率が高いため、今後どのように拡散していくか心配なところではあります。

 

 ―疫病の流行は人類への警告か-

 

歴史の中で、疫病の流行により国が滅びた例はたくさんあります。近年、新しい感染症が多く発生しているのは、人類に対する警告なのかもしれません。また、これだけ医療が進化していても、感染が発生してから何年経過しても感染源が不明でワクチンもできないのは、他に何か理由があるのでしょうか。

 そのような状況から、それぞれの感染が拡大するごとに、自然発生ではなく人工的に作られた化学兵器説も飛び交っています。今の時代は様々なことが複雑にからみあってクリア―にならないことが多すぎて、何が真実なのかわからなくなります。

  

やはり人類に対する警告と思った方が良いのではないでしょうか。