レアな国際情報Tomo通信

レアな国際情報をお届けします。

今後の世界の覇権を握るキーワードは宇宙開発。各国の現状は。

 前項で世界覇権の歴史を纏めたとこがありました。昔の覇権争いには強靭な海洋国家であることがキーワードでしたが、現在においては“宇宙開発”がキーワードになっています。現在各国が力を入れている宇宙開発の現状を簡単に纏めてみました。

 

-1960年代からのアメリカとソ連の開発競争-

 

1960年頃からアメリカとソ連で宇宙開発が本格的に始まりました。人類が初めて宇宙に到達したのは、1961年にソ連が有人ロケットを打ち上げに成功し、地球の大気圏を1時間50分で1周したのが最初でした。その時の宇宙飛行士であるガガーリンが「地球は青かった」という言葉を残したのは有名ですね。

 ソ連に先を越されたアメリカは、ガガーリンが宇宙飛行した3週間後にマーキュリー宇宙船を打ち上げ成功します。このタイミングからしても、その当時いかにアメリカとソ連の宇宙開発競争が大掛かりであったがわかります。

 そしてその後、1969年にアメリカのアポロ11号が人類初の月面着陸に成功しました。この時の船長アームストロングは、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」という言葉を残しています。ちなみに、歴代の宇宙飛行士は、それぞれの言葉を残している人が多いようです。

 

-現在各国での宇宙開発は-

 

 現在、自前の技術、設備でロケットを打ち上げできる国は9カ国あり、他国の打ち上げ施設を活用して衛星を保有している国は50カ国もあり、2017年時点で世界が打ち上げた衛星は7600機以上になるといわれています。

 

衛星の種類は、

 ・技術開発・試験衛星:新しい技術を試すためにテストとして打ち上げられる。

 ・通信放送衛星:TV中継やBS放送等。

 ・観測衛星:天気観測。

 ・科学衛星:宇宙の謎に迫る観測や宇宙望遠鏡等。

 

-急速に発展している中国の宇宙開発-

 

 中国は1970年頃から宇宙開発に力を入れており、2019年にはロケット打ち上げ数世界一となっている。2019年各国の打ち上げ数は、中国32機、ロシア25機、アメリカ21機となっている。また、中国は民間企業の参入も多く、現在60社の宇宙開発民間企業があるといわれている。

 

中国は2019年1月3日に無人探査機を打ち上げ、人類初となる月の裏側への着陸に成功している。月は地球を1周する間に1回自転しているために、地球からは月の裏側を見ることができない。そのため、この中国の無人探査機の月の裏側への着陸は興味深いものがある。また、月の裏側は地球からの電波が届かないために、月の裏側に探査機を着陸させることは、かなりの技術が必要だと言われている。

 

 

-今後の世界覇権は宇宙開発がキーワード-

 

 アメリカとロシアから始まった宇宙開発に今や中国が参戦し、イギリス、ドイツは勿論、現在ではインドや韓国も大きな予算を計上して日々開発をしている。特に上述のように宇中国の宇宙開発のスピードは速く、これから更に脅威となっていくでしょう。

 宇宙開発の脅威とは様々な分野で影響があり、経済、環境だけでなく、最終的には軍事活用が目的であることです。

 

 1960年代からアメリカの映画、ドラマのシリーズで“スタートレック”という番組がありました。地球の未来を描いた夢のあるシリーズでしたが。これは地球が一つとなり、他の敵対する宇宙人と戦うものですが。実際の地球も国対国の対立や戦いを無くし、地球単位で環境問題を考え、“地球を一つ、人類を一つ”とした形に変えていかなければ、将来何十年後か何百年後には地球人類は滅亡するのではないでしょうか。