レアな国際情報Tomo通信

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【日本の政界、経済界は “チャイナ幻想”に惑わされている】

 最近、中国にまつわる問題が多々発生していますが、未だに中国を過大評価している人が多いように思います。中国とは一党独裁言論の自由が無く、様々な情報の隠蔽、隠匿を日常茶飯事に行っています。そのような国の表向きの情報だけを持って中国を見ている日本の政界や経済界は、未だに“チャイナ幻想”を見ています。そろそろ本質を見抜くことをしなければ、今後の日本に明るい未来はないのではないでしょうか。

 

-なぜ日本政府は中国政府に忖度ばかりするのか-

 

最近の新型コロナウイルスの問題で、日本政府が中国に大量のマスク、防護服、消毒液等・・・の支援物資を送っています。今は日本でもマスクや消毒液が不足しており、未だにドラックストア-やスーパーに行っても、購入ができない状況です。先週、菅官房長官が記者会見で、現在マスクは毎週1億枚の生産が確保できていると言っていましたが、どこの店頭にも見当たりません。どこに行ってしまったのでしょうか?

 

このような状況下で日本国内でも足りていないものを中国に送ったり、自民党の国会議員が一人あたり5000円の支援金を歳費(議員給与)から送ると言ったりしています。全て自民党の二階幹事長の判断だそうですが、二階幹事長は中国人なのでしょうか?

 近年、日本国内でも地震や台風といった天災が発生しましたが、その時でさえ自民党与党の判断でこのような支援はしていないと思いますが、なぜ二階幹事長及び自民党はこんなに中国政府に忖度しなければならないのか?

 

他にも理解できない事は多々ありますが、例えば尖閣沖で中国の船が日本の領海侵犯を何度も繰り返していますが、毎回“中国政府に厳重抗議”と言っているだけで、何も抜本的な打開策を講じようとはしていません。

 

 経済界においても、未だに「拡大する中国マーケット」、「一党独裁は効率がよく安定している」などといった、“幻想”を持ち続けている経済界のお偉方も多いようです。日本のメガバンクは、第三国経由で中国に莫大な投資もしています。以前にも書きましたが、中国経済は2015年頃から低迷がはじまり、特に2019年初頭からはかなり深刻な状況に陥りはじめているのです。毎年公開されているGDP成長率も全て改ざんさています。

更に今年初めからの新型コロナウイルスの影響は大きく、2020年は中国大手企業のデフォルトが増え、中国経済そのものの崩壊に繋がりかねない状況なのです。

 

 -いい加減に中国の本質を理解しなければ-

 

 私は長年中国に居ましたので、このような思考になるのでしょうが、中国は共産党一党独裁なので国民の言論自由もなく、政府は常に様々な情報を隠蔽、隠匿しています。今回の新型コロナウイルスもしかり、これは昨年12月の段階から一部の医師や学者の間では話題になっていましたが、それを政府が封じ込んだのです。また中国の地方政府は北京中央政府習近平)を恐れ忖度しているために、生の正確な情報が配信されなくなっています。未だに中国内(特に武漢市内)の真の情報は隠蔽されています。

 

そろそろ中国の本質に気付かなければ、日本にも多大な影響が発生します。習近平国賓で招待するなど論外です。

 

真実、誠実さの無い政治で国が繁栄、安定することはありません。これは最近の日本にも言えることですが。