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【2020年は中国大手企業のデフォルト多発か】

2020年の中国経済はかなり危機的な状況になる可能性が高くなっています。中国経済の実態は2015年頃から鈍化しており、その頃から不動産バブルの兆候が出ており、更に昨年の米中貿易戦争、更には今年初めからの新型コロナウイルス中国経済に多大な影響を及ぼしています。
 中国経済が崩壊すれば世界経済にも大きな影響が発生します。もっと日本のメディアはそのあたりの深堀り報道をしてほしいですが、殆どそのような報道は見当たりません。

<昨年から中国大手企業のデフォルトが相次いでいる> 

昨年から中国では企業の倒産が相次いで発生しています。(これも日本のメディアでは殆ど報道されていない)今月には海航集団と方正集団がデフォルトしました。

海航集団:航空、不動産、金融、物流等を運営する大手集団企業。ドイツ銀行筆頭株主であったが、資金難のため売却。負債額-6000億元(約9兆円)

方正集団:北京大学の傘下企業、コンピューター、印刷、科学技術事業を運営する大手企業。負債額-3500億元(約5兆円)

<世界経済にどのように波及するか> 

台湾メディアは中国内の確信をついた報道をよくしているが、その台湾メディアでは、今年中国では大手企業の倒産が更に増えると言っている。
元々中国は不動産やインフラ事業を中心に成長をしてきたが、2015年頃から景気減速が始まり、不動産やインフラ事業への投資資金の調達が苦しくなっていた。国内で人民元調達が難しくなったために、海外から外貨建て(米ドル)の資金調達をしてきたが、更なる景気悪化で返済ができなくなっている。
 日本の銀行も第三国経由で対中投資をしているところが多く、様々なデリバティブにも多額の投資をしているので、今後中国の経済動向次第で大きな問題を抱えることになりかねない。
 
また例えば、上述の海航集団がドイツ銀行株売却のようなことが起きると、他への影も大きくなる。

  ドイツ銀行株売却 ⇒ ドイツ銀行株価暴落 ⇒ ドイツ銀行破錠 ⇒ ヨーロッパ金融全体のドミノ倒しへ



 2020年は大きな危機を迎えようとしています。まずは今問題になっている新型コロナウイルスをいかに早く収束させられるかがカギになるでしょう。